プライドのゆくえ
2024年5月31日金曜日
プライドのゆくえ
2023年11月30日木曜日
地底の涙
「ド、ドーン」。1963(昭和38)年11月9日(土)午後3時12分。国鉄(現JR)荒尾駅前で自転車店を営む自宅の2階で寝転んで本を読んでいると、大音響とともに家がグラリと揺れた。家を飛び出すと、小高い四山公園の向こうで真っ黒な煙がキノコ雲のように噴き上げていた。
富や権力や名誉を手に入れる
敗れることを知っている者は
天と地と海を手に入れる」
(2023年12月1日)
2023年5月31日水曜日
有明海の夕陽
「どうです、いい景色でしょう。有明海から見る雲仙・普賢岳に沈む夕陽は素晴らしい」ー
熊本県荒尾市と福岡県大牟田市の県境にある四ツ山公園。小高い展望台に案内してくれたUR都市機構の荒尾都市再生事務所所長がにこやかに語りかけた。すぐ近くで生まれ育った私には見慣れた風景とはいえ、懐旧の情にかられた。
「なにもいうことはなし。ふるさとの景色はありがたきかな、だな」
「観覧席から海が見える」競馬場として知られ、84年の歴史を閉じた荒尾競馬場跡が見える。その跡地を利用し、甲子園球場の約9倍にあたる広大なスマートタウンの建設が進められている。基本コンセプトは「有明海の夕陽が照らすウェルネスタウン」。
遠くには、渡り鳥のオアシスとしてラムサール条約湿地に登録された荒尾干潟が広がっている。豊かな自然環境を生かし、心と体を癒し、明日への活力を生み出すライフスタイル空間を目指しているという。すぐ真下には、私の母校、荒尾2中の廃校跡があり、その上を有明海沿岸道路(高規格道路)が通るそうだ。
今年1月、この「あらお海陽スマートタウン」の取材依頼が舞い込んできた。ここ数年、全国各地の「まちづくり」を訪ねてきたが、偶然にも私の故郷の都市再生事業を取り上げることになった。20歳でこの地を離れ、半世紀以上も経つ。両親はとっくに亡くなっているが、思いがけないこの帰郷の機会はうれしかった。
荒尾市長は、有明高専OB(E13)の浅田敏彦さん。「萩尾坂の先輩のコラム、読んでいますよ」と親しみを込めて切り出し、「暮らしたいまち日本一」に向けた挑戦を熱く語ってくれた。国の「先行モデルプロジェクト」としてヘルスケア、自動運転バス、エネルギーマネジメントなどの先進技術を導入。「石炭のまち」から「ゼロ・カーボンシティ」へとイメージチェンジを図ろうとしていた。
移り変わりゆく街並みと、変わらない有明海の夕陽。ふと、高専時代、部活などで心地よい疲れを感じながら萩尾坂を下るとき、海の向こうの雲仙や多良岳に広がる真っ赤な夕焼けに見惚れたことを思い出した。あれから、お前は何をしてきたのか。有明海をわたる潮風の、そんなささやきが聴こえた。(2023年6月1日)
2022年11月30日水曜日
15歳の選択
15歳の選択
2022年5月31日火曜日
技術する生命
技術する生命
2021年11月30日火曜日
ミナマタ
ミナマタ
2021年5月31日月曜日
越境する技術支援
越境する技術支援
2020年11月30日月曜日
”謙虚”な宝物.
”謙虚”な宝物.
2020年5月31日日曜日
僕は忘れたくない
僕は忘れたくない
2019年11月30日土曜日
壁の向こう
大きな赤い壁がありました。いつ、だれがつくったのか。知りたがりの小さなネズミは思いました。
「ふしぎだな、きになるな。このかべのむこうになにがあるのだろう?」
こわがりのネコは「わたしたちをまもってくれてるのよ」といい、「むずかしいことかんがえるのはやめろよ」とキツネはにっと笑う。でも、ある日、飛んできた空色の鳥といっしょに壁をとびこえたネズミは……。
絵本『かべのむこうになにがある?』(ブリッタ・テッケントラップ作、風木一人訳。BL出版)のあらすじだ。今年の全国読書感想文コンクールの課題図書で、ひらがなだけのこの絵本の読書の対象は小学5、6年生。色彩豊かな絵本の世界は深く、スマホ世代の子どもたちだけでなく、大人たちの感想も聞きたくなる。
ふと、高専の4年生のころ、授業中に熱く語った教師の言葉が浮かんできた。「金魚鉢の金魚のように、鉢の中をできるだけ大きく動き回るんだね」。就職が気になり始めた学生たちに、与えられた環境(居場所)で精一杯、自己表現してほしいと諭した。
だが、水俣病など公害問題で企業の社会的責任が問われだしたころで、私はちょっと気になった。「鉢の外の世界はどうなの?」
絵本の中では、ネズミの勇気に動かされ、他の動物たちも壁を越えていく。「かべのむこうになんてなにもない。やみだ。はてしないやみだ」という老いたライオンを残して……。くたびれ、長いこと、ほえることもないライオンにも、若いころに壁を越えようと何度か挑戦して、諦めた過去があるのかもしれない。だが、最後はそのライオンもついていき、みんなといっしょになる。
いつしか私も老い、好奇心や勇気を失ってはいないか。
「幸福な監視国家」という中国の壁に挑み、「自由」を求める香港の若者たちの姿がまぶしい。壁を意識せず、深く考えなければハッピーなままでいられるかもしれない。壁をどう
越えるのか。「こわいとおもうから こわいものがみえるんだ」。「ほんとうのものを みる ゆうきが あれば かべはきえる。ぜんぶ きえたあとには きっと すばらしいせかいが あるはずだよ」。絵本の鳥の言葉が胸に響く。
2019年5月31日金曜日
歴史の「縦糸」
歴史の「縦糸」
2018年11月30日金曜日
同窓という宝
同窓という宝
2018年5月31日木曜日
AIと読解力
AIと読解力